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┗━┛ 月カン!雀賢荘−2004.4.10−
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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.34┃
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┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
(1)東風荘vs雀賢荘 頂上決戦
(2)お笑い雀賢士列伝
(3)雀賢荘戦記
(4)若手でポン
(5)若手でチー
(6)金言劇場
(7)重箱の隅Q&A
(8)IT'sリアル麻雀屋巡り
(9)ハカセの四畳半から
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■ごあいさつ
春です。パソコンの横に桜の枝をさして麻雀すると、さわやかな気分で打て
る気がしてきませんか? ってなわけで今月のメルマガをお届けします。
━◇>凡 例<◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀牌の表記は以下の通りとしております
・マンズ---- 一二三四五六七八九 ・ピンズ---- 1)2)3)4)5)6)7)8)9)
・ソーズ---- 123456789 ・字牌 ---- 東南西北白発中
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━━━(1)<東風荘vs雀賢荘 頂上決戦>━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東風荘と雀賢荘の最強雀士が激突します。レベルが高いのはどっち!?
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■■頂上決戦、開催迫る!■■
彗星のように現れた東風荘最強雀士(自称)。その名を小倉孝君。今年からプ
ロ協会に入り、3年くらいで〆る予定とか。東風荘で修行をつみ、これからリ
アル麻雀でのしていこうという野望バリバリながら素朴派です。
その彼と先日会ってきました。まず喫茶店で話をして、それから低レートの
フリー雀荘に行って一緒に麻雀を打ち、また別の日には雀賢荘でも同卓しまし
た。麻雀の打ち方について詳しいことは判断できませんが、ドライで若々しく
強いと思います。このページ↓の下のほうに顔が出てますが、実際に会ってみ
ると童貞っぽさの残るかわいい少年です。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/npm/kyokaiin_2004/c3league_2004.htm
彼はネット出身といっても、ネット以前から麻雀は打っていたようで、高2
の終わりから点5のフリー雀荘でバイトを始め、それなりの経験を積んでいた
とか。ネットで麻雀を覚えたというわけではないのです。しかし、なんといっ
ても修行になったのは東風荘で、牌効率など基本的な勉強をするにはリアルよ
りネットのほうが適しているというんですね。やはりネット出身だという認識
があるのです。
さて、この東風荘最強雀士(自称)と雀賢荘最強雀士(認定)が対決します。負
けたほうは経営権を譲り渡す……かどうかは知りませんが、とりあえず頂上決
戦をやってみようというわけなのです。
各最強雀士に一人ずつ相棒を連れてきてもらって、2対2のチーム戦で半荘
4回を打ちます。コンビの合計点が上のチームの勝ちとなります。厳密にやる
なら雀賢荘で2回、東風荘で2回打つべきでしょうが、そこは「面倒すぎる」
というぼくの勝手な判断により、雀賢荘の無階級サロンを使います。
雀賢荘最強雀士として出場を依頼したのはTHE GAMEさん。いまの雀賢荘では
最高の実績を残している打ち手です。対戦数3667回でトップ率0.332%、ラス
率0.149%、平均39439点。ほとんどありえない数字です。累積ポイントでも1
位となっていて、最強と呼ぶにふさわしいでしょう。
その彼が相棒に選んだのはCHICAGOさん。対戦数3029回でトップ率34.8%、
ラス率16.9%、平均39249点と、これまたありえない数字です。この二人は最
強コンビといって過言ではないでしょう。
そして東風荘側のもう一人は神龍★朱雀さん。小倉君が東風荘から連れてき
た打ち手で、最高Rは2256、2100超え1000試合以上、これまたすさまじい実績
です。東風荘に神龍というチームがあって、朱雀さんは軍団長です。ぼくの名
前も知らず、麻雀プロにも興味なしとのことで、ますます強そうな気がします
よね( ̄w ̄)プッ
それぞれのコンビは、本拠地の違いだけではなく、他にもこんなコントラス
トを持っています。
東風荘コンビ → 20代、ネットで上達、デジタル主義、先行リーチ派
雀賢荘コンビ → 30代、リアルで上達、流れ主義、ダマテン派
つまり、ネット派とリアル派がネットを舞台としてぶつかるのです。両方の
チームと話したところ「まあ4回も打てば大丈夫でしょ」と、どちらも勝って
当然と思っているようでした。どうでしょう。この二つのタイプはどちらが上
なのでしょうか。
観戦は自由ですから当日はふるってお冷やかしください。手牌に関すること
以外ならチャットも自由です。1回終わるごとに結果を雀賢荘の掲示板に書い
ていこうかと思っています。
■対局日時・システム
4月17日(土)22:00から半荘4回打つ
雀賢荘無階級サロンにて
ルールは普通の雀賢荘スタイル、15秒
トップや順位の分まで含めて二人の合計得点で競う
メッセンジャーで通さなければ、コンビ打ち自由
■東風荘代表
小倉孝(22)
千葉県在住、明治大学在学中、プロ協会C3リーグ、TAISENでも優勝
神龍★朱雀(22)
富山県在住、社会人、東風荘最強水準、硬派
■雀賢荘代表
THE GAME(39)
兵庫県在住、自営業でブイブイ、子ども時代から親戚とお年玉勝負
CHICAGO(30代前半?)
ニューヨーク在住、アウトドア派、麻雀は粘っても人柄はさわやか
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━━━(2)<お笑い雀賢士列伝>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
雀賢荘に出没するキャラクター、サークル、出来事などを紹介します。
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■■龍虎王決定大会■■
第16回龍虎王決定大会に参加しました。この大会はチップ数が40枚とやや多
いのが特徴で、それがプロ対戦予選大会との違いとなっています。
結論をいってしまうと、それが苦難の戦いでした。いきなり沈んでから、い
つまでたっても浮上せず。ふだんは不調ならサッサと辞めてしまうので、打て
ば打つほど順位が下がっていくのは初めての経験でした。地価が下がり続けて
いる状態で日銀総裁になったら、こんな気分になるのでしょうか。
■初日
4着 1371点+得失点(-29)残りチップ37枚
3着 1357点+得失点(-14)残りチップ36枚
3着 1340点+得失点(-17)残りチップ35枚
1400点→1340点
いきなり敗北(゜д゜)ノダー やはりラスを引くと大きい。
■二日目
1着 1395点+得失点( 55)残りチップ35枚
2着 1405点+得失点( 10)残りチップ35枚
3着 1384点+得失点(-21)残りチップ34枚
3着 1356点+得失点(-28)残りチップ33枚
1340点→1356点
前半で取り返したと思ったら、またもやダウン。チップが2枚しか減らなかっ
たのが救い?
■三日目
2着 1373点+得失点( 17)残りチップ33枚
3着 1358点+得失点(-15)残りチップ32枚
3着 1333点+得失点(-25)残りチップ31枚
4着 1302点+得失点(-31)残りチップ28枚
4着 1261点+得失点(-41)残りチップ25枚
1356点→1261点
うう、坂道を転げ落ちるよーだ。まさか1300点を下回ってしまうとは…。
■四日目
2着 1262点+得失点( 1)残りチップ25枚
3着 1242点+得失点(-20)残りチップ24枚
3着 1210点+得失点(-32)残りチップ23枚
2着 1225点+得失点( 15)残りチップ23枚
3着 1211点+得失点(-14)残りチップ22枚
3着 1181点+得失点(-30)残りチップ21枚
1261点→1181点
うううううう。まさか1200点まで下回るとは…(ToT)。
■五日目
4着 1149点+得失点(-32)残りチップ18枚
1着 1212点+得失点( 63)残りチップ18枚
1181点→1212点
最後のデカトップでよしとしよう。引退(゜д゜)ノダー
ってな感じで、チップがなくなる前に終了し、最終的には896人中819位でし
た。ランキングを見てみると、上位者でもチップを残している人が不思議と多
くなっています。このシステムは諦めが早くなる傾向があるのでしょうか。
過去に大会で優勝したことのある人に聞いてみますと、その期間だけは何を
やってもアガれる状態だったと、みんな口をそろえて言います。そうだとする
なら、ぼくは逆確変に入ってしまったようで、まあ終了もやむなしというとこ
ろでしょうか(と自分に言い聞かせておこう)。
現在のシステムになってから、大会期間中も、通常サロンで打っている人が
増えました。好調そうなときだけちょこちょこ打って、ダメだったらサッサと
諦める。そんな傾向が出ているように思えます。それにしても、ネットでもリ
アルでも、麻雀って負けるときは続きますよねえ。
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━━━(3)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぼくが雀賢荘で1ヵ月間に対戦した記録です(byハカセ)。
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●3月2日(火)→221
桃太郎侍と打つ。低調だったため振り込みが少なく、なんとか凌いだ。
●3月26日(金)→4334421241
久しぶりに打つ。東風荘最強雀士にやられた。
●3月29日(月)→1233
ギリギリの凌ぎ。大会って勝てないねえ。
●3月30日(火)→23344
なんかズタボロ。落ち着かないときは打たないに限るね。
●3月31日(水)→14
ゆっちくんの酔拳にやられる。ラス率が0.1%上がった。
■3月の成績
1着5回
2着6回
3着6回
4着7回
負け越し(゜д゜)ノダー
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━━━(4)<若手でポン>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
若手プロによる戦術論。彼らはこんなことを考えて麻雀を打っている。
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■■今そこにある危機■■
雀賢荘のみなさんこんにちは。4月を迎え待ちに待った春の訪れですが、暖
かくなったと思ったら急に冷え込んだり、なかなか「ハルウララ」とは行きま
せんね。でも負けても負けても健気に走る競走馬に、明日はきっと花を咲かそ
うと思う自分を重ねる日本人の心意気が、なんか「暖かい」ですよね。
しかしそんな暖かさも時の移り変わりの一つ。先日大変悲しい知らせを聞い
たのだった。それは麻雀界の偉大なる先輩「安藤満」氏の訃報である。氏とは
直接面識はなかったが、何年間も麻雀界を引っ張ってきて来られたことは十分
承知しているし、何回か大会会場で氏の話をお聞きすることがあったので大変
なショックであった。
氏は「亜空間殺法」として知られている独特な鳴きで有名だが、私が氏の打
ち筋を拝見した時は、実に基本に忠実で教科書のような麻雀であったことを覚
えている。配牌からの手作り、打ち方はまさにそれ自体が定石になっていくよ
うであった。大変おこがましいが、同じプロとして少しでも氏に近づきたいと
思う。
さて今月のテーマはリアルの麻雀とネット麻雀について。
インターネットの急速な普及で、ここ数年のネットワーク麻雀の発展には目
を見張るものがある。我がプロ麻雀協会もそんなネット麻雀の発展に乗り遅れ
ないよう「雀賢荘」様はじめ多くの方とお付き合いさせていただいているわけ
ですが、4月からはSEGAが始めるアーケード版でのネットワーク麻雀「M
J2」も協会員が打つことになり、おいらもこれからは画面を相手に月200半
荘は打たねばならなくなったのだ。
そうなると、なかなか対応型の麻雀をやり続けるのはきつい。重要になって
くるのは、どんなメンツにも関わらず、ささいな場況の変化に関わらず「この
手はこう」って決めて打てることになってくる。
ネット麻雀系の戦術論ページではそういうこともよく言われてるみたいだけ
ど、不特定多数の人とあまり背景のない(大会とかではなくて)状況で打つな
ら、当然の戦略かもしれない。
最近はまあ、そんなことを考えていたわけですが、先日協会のタイトル戦の
一つである雀龍位戦の決勝を見学し、また思うところがありました。
初日から白熱した戦いが繰り広げられ、最終戦となる15回戦目は全員にチャ
ンスがある状態。14回戦終了時で1位が鍛冶田、2位須田、3位福田、4位五
十嵐で、1位と4位の差が150Pぐらい。五十嵐は鍛冶田をラスに沈めてトッ
プを取ればいいし、須田と福田はトップで優勝。誰に優勝が転ぶかわからない
緊迫した状況での最終戦の開始。
そんな中での開局、起家を引いた鍛冶田が5巡目にリーチ。暫定1位の鍛冶
田の親リーです。捨牌は、
白發一三6)リーチ ドラ4
五十嵐は即座にベタオリに入る。困ったのが福田と須田。どちらもイーシャ
ンテン。安牌のない福田は勝負に行く。一方の須田も2巡後にテンパイ。手牌
は、
二二四五六八八7)8)9)5678
で、リーチ後に6と8は通ってる状況。8は安牌でそれを切ればテンパイ。
ただし役無しなのがネック。須田長考に沈む。そして選択したのが打二。先々
の変化をみて打二の選択。確かになかなか気の利いた一打だ。須田は雀荘のメ
ンバーであり、毎日多くの人と打っている。そんな中で凌ぐためには、打二の
ような柔軟な一打を打てることが大事かもしれない。
しかし結果は最悪。鍛冶田に1万8000の放銃。どうしても沈めなければなら
ない相手に1万8000のリードを与えてしまっては、最終戦はこれで終了といっ
ても過言ではありません。局後五十嵐はこういっています。「現物があるなら
絶対にそれを切るしかない。後のことより今を凌ぐのが大事。この状況がわか
っていれば当然だ」
「今を凌ぐのが大事」と「先の変化を見た柔軟さ」。
いろんな状況でパターン化された打ち方と、この背景、この局だからこその
一打、麻雀を打っていく中で必ずこの2通りの状況には遭遇するわけで、そう
なってくると、試行回数を重ねたパターン化された打ち方ってのもどこまで有
効か難しいところですよね。
皆さんにも、ネットでの戦術とリアルでの戦術、あくまでその違いをしっか
り認識しながら、最強の打法を考えていって欲しいと思います。おいらもプロ
なんだから、そこんとこしっかり踏まえた上で打たにゃあかんのだけど、ネッ
ト麻雀とリーグ戦、しっかり打っていけるかなあ。
(高橋常幸:プロ協会C1リーグ)
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競技プロなら誰しもぶつかる問題なんだろうと思います。「好きなのは君だけ
さ」と、方々で言って回るのはどうなのよ、といった話ですよね。違う?
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━━━(5)<若手でチー>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
若手プロによる流行の先端を行く戦術論。麻雀に流れはある!
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■■大事な勝負の前には■■
暖房にお世話になりっぱなしだった日常もようやく終わりを告げ、すっかり
暖かくなってきました。学校から新年度のお知らせなるものが届き、ようやく
自分が学生だった現実に気づかされ、僕の心にはまだ北風が…。
さて、今月でこの連載もちょうど1年。はじめは硬い調子だった文もすっか
り柔らかくなり、自分的にはかなりやりたい放題させてもらっていますが、見
捨てることなく読んでやって下さい。
ところで、麻雀に限らず、大事な勝負の前にはどう過ごしてますか? たく
さん寝る人、まったく寝ない人。普段より暗くなったり、妙にハイテンション
になってみたり。ちょっと背伸びして良い物を食べたり、断食してみたり。人
によってそのパターンは色々あると思います。
僕は大事な対局の前の日には極力旨い物を食べるようにしています。良い肉
は良いツモを…なんていったら簡単でいいんですけどね、とりあえず良い状態
で望むには、お腹ぐらいは満足させておくのが好結果に繋がるであろうと思っ
ているのです。
よく「ジンクス」って言葉を耳にしまよね。例えば、星野監督は試合の日は
毎回、同じ道を歩いて同じ喫茶店に入ってから球場へ向かうという徹底ぶり。
阪神優勝の陰には、実はこんな「ジンクス」の積み重ねが影響したのかもしれ
ませんね。
「ジンクス」を実行することによって神の見えない力が働くかどうかは僕にも
解りませんが、それによって自分の精神的状況が良くなるのなら、実行したほ
うが良いのは当然ですよね。
勝ったときは驕らず「やっぱりアレをやったおかげだな」と思えるし、負け
たときは「おかし〜な、せっかくアレをやってきたのに、もう効力無いのかな
〜」なんて逃げ道にもなります。
自分なりの「ジンクス」を実行していて損をすることは無いと思うので、皆
さんも何か見つけておくと良いと思いますよ。
大事な勝負の前には身体状況、精神状況どちらも最高の状態におきたいもの
です。たくさん寝て、良いものを食べ、溢れる性欲を処理し…(笑)といわゆ
る食欲、睡眠欲、性欲の3大欲をできる限り満たせば、もう勝ったも同然(な
気分)です。
当日をベストコンディションで迎えるというのは骨の折れる作業ですが、常
に心がける事によって、そちらに近づいていくはずです。是非、実践してみて
くださいね。
(鎌田勝彦:プロ協会C1リーグ)
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辞書でジンクスをひいてみました。英語ではjinxn.縁起の悪い物[人],つき
まとう不運[悪運].どうやら本来は悪い意味だったようですね。
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━━━(6)<金言劇場>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀の金言を毎月ひとつずつ紹介します。
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■今月の金言■
麻雀では、四人がいずれも今度こそは自分が勝てると期待してかかりますが、
一度牌を手にするや運・不運は刻々に変化してゆきます。
この場面の変化、運命の支配下にある環境一摸一捨ごとに情勢は刻々変化し、
これが通れば満貫の待ちになるかも知れないが、これが命とりの牌となるかも
知れない。この奇手百出、千変万化、この妙味は麻雀以外に味わえぬ醍醐味で
す。
不利な境遇に立つことを「ツカナイ」と云いますが、ツカナイ時はどんなに
努力しても、あせっても効がありません。
この際技量働きは大した効果があるものではなく、一万点負けるところを技
量により、二千点にくいとめるか、百点でおさえるかといった程度です。
こんな場合、運命にさからって如何にあせってみてもほとんど効なく、あせ
ればあせるほど、好転の機会を逸するようになります。もっぱら苦痛をじっと
こらえ、耐え忍び、ひたすら忍により、時機の到来を待つほかに途がないよう
に思われます。
またその反対にツキだしたら幸運は幸運を呼び、どんどんと勝ってゆきます。
技術があればこの機に、順風に掲げる帆の大きさがずっと異なり、全智、全能
を集中し、好機をしっかり掴んで邁進できますが、下手では伸ばしかたが少な
いがしかしとんとんと和ってゆくことができます。
――東田悠一先生のお言葉――
『麻雀大観』(1950年、愛隆堂)より
■麻雀オタクの麻雀ゴタク■
この本は古本屋の目録で見かけ、菊池寛序と書いてあったので、それならそ
の序文を読んでみっかと注文したのでした。
手元に届いてみるとその序文はどこにも見当たらず、しかし本のなかにも、
「麻雀の親とも云われる菊池寛先生の序を賜り、厚く御礼申し上げます」と書
かれています。いったい序文はどこに行ったのか、その疑問は解けません。
んだったら買わねーよ。やはり麻雀の本は三味線が上手(゜д゜)ノダー。
こうなったら前書き・菊池寛、後書き・阿佐田哲也と書いて、ヤフオクに出す
べきだろーか。そんなことを思ったりするのでありました。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(7)<重箱の隅Q&A>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀に関するあらゆるQ&Aです。質問が寄せられたら取り上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
またしてもツンドラーの月でした。たまにしか人が通らない道の片隅を、地道
に照らし続ける街灯みたいなコーナーかと思います。構造改革で撤去されちゃ
う?
■質問・投稿の送り先
質問以外の投稿も歓迎します。
福地誠 HZN01410@nifty.com
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(8)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バブル絶頂期の89年、雀馬鹿への道をひた走った男によるナルシーエッセイ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■第18話 オヤジ斬り■■
上野に流れてわずか2日でパンクの状態。しょせん俺も「村の大将」止まり
だったのか。そんな思いにふける。
麻雀に夢を託し全国行脚の旅人を気取ってはみたものの、川口から上野まで
来ただけで終わりを迎えようとしている。この東京の玄関口で門前払いをくら
おうとしている。
「夢破れて山河あり」と言うが、今の俺には山河もない。俺にあるのは麻雀だ
けだ。しかし財布の中身は青札のみ。そんな状況の中、最後の覚悟を決めて連
日その店に飛び込んだ。
その腹をくくったヤケクソ麻雀が功を奏し、1回目の半荘で大爆発のデカト
ップ。残り僅かだった青札に黒札が仲間入りした。多少でもフトコロが暖まれ
ば気分が違う。この勢いに任せてどこまで行けるかやってみよう。
2回目の半荘。やはり勢いを感じる東家スタート。しかもドラは東。こんな
ときは配牌を取るのがワクワクする。どんな好配牌が俺の親番を迎えてくれる
のか。一山、一山をていねいに並べる。あんのじょうドラがトイツだ。他もリ
ャンメンタ―ツが3つ、ドラとは別にトイツが二つ。ボチボチの配牌だ。期待
と希望に胸を膨らませたほどの配牌でないのが残念である。
気合いを込めての第一ツモ。リャンメンの一つをあっさりと引き1メンツ。
第2ツモでトイツにつながりリャンメントイツの形。たった2回のツモだが、
勢いを感じる。これはメンゼンでテンパリそうだ。素直にドラの東がアンコっ
てくれれば最高だ。
そんなことを思っていた矢先、対面の親父が「トンでイスタンブール」と言
いながら東を切った。思わず鳴きそうになったが、ぐっと堪えた。ツモの勢い
を止めたくなかったからだ。それが大事である。そんな思い込みのうちに手牌
も煮詰まり、7巡目でやっと役無し1―4ピン待ちのテンパイ。
そう、残念なことにドラの東がヘッドになってしまった。普通は即リーチな
のかも知れないが、1枚目の東が切られてから誰も2枚目を切っていない。怪
しいと思い、とりあえずダマテン。するとまた対面のオヤジが「あ〜カブッタ
よ!オレの息子はカブッテないけどね」と下ネタを言い放ち、東切り。それを
見た俺はスルーしてすかさずリーチ。そしてその2巡後にツモる。
「あ〜1巡早かったか!」と言いながら裏を確認する。と表示牌に表と同じ北
がいた。俺は「お〜っと、これは大変だ、6千オールの2枚オール」と、逆に
そのオヤジたちをあおった。
それにキレたのか、俺にキレたのか、それとも自分らの麻雀にキレたのか、
その後のオヤジたちはメロメロとなる。気付けば陽が差し、カゴを見ると青札
があふれ、黒札も俺のポッケに数枚入っていた。そう、俺はその日、15戦中8
回トップ、2着7回で、5連勝を含む15連帯して絶好調であった。「そろそろ
ラスハン」とコールする。
これでまた花の都でしばらくは凌げそうだ。店を背に札を数える。その思っ
たよりも多い枚数に、タクシーを拾って「千束までお願い」と、自分自身への
ご褒美に向かったのだった。
(斉藤勝久:プロ協会Bリーグ)
**********************************************************************
「あ〜カブッタよ!オレの息子はカブッテないけどね」。このセリフは言った
ことも言われたこともないですねえ。一度くらい言いたいよーな、一度だって
言いたくないよーな。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(9)<ハカセの四畳半から>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ハカセの麻雀ライフ、あるいは麻雀関係の仕事についての独り言です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■大阪サンマ■■
先日、大阪に行ったとき、サンマのフリー雀荘に入ってみました。ふだんサ
ンマはまったくしないのですが、大阪といったら伝統的に三人麻雀ですから、
いずれやってみようと思っていたのです。
すると完先だけどクイタンありとか、連続してなくても大車輪はOKとか、
ルール説明を聞いているだけで頭がパンクしそうになりました。とてもできる
気はしなかったのですが、かろうじてチョンボせずに打ちました。
やってる最中にも、四連刻は役満とか、おいおい聞いてないよというルール
が飛び出してきます。
麻雀は統一ルールを作らなきゃいかんとよくいわれます。いつチョンボして
しまうかビクビクしながら、ルール体系がまったく違う麻雀をやっていると、
初心者に戻った気分で複雑すぎるルールのつらさが感じられてきます。
数時間打って豚丼大盛り20杯分くらいの負けとなり、それくらいですんだの
ですからラッキーではありますが、あらためて麻雀のルールのムチャクチャぶ
りを痛感したのでありました。こんなゲーム、他にないって(´ヘ`;)ハァ
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○
■大会のお知らせ
週末限定のミニ大会を、従来の大会の間に開催いたします。
(月1回程度のペースで開催する予定です。)
<第1回ミニ大会 日程(予定)>
@2004年4月16日(金)〜 4月19日(月)
@雀賢荘大会サロンにて。
※チップ数は10チップとなります。
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発行 有限会社 アイ・エス・ジャパン
毎月10日発行
編集長 福地 誠
記事協力 日本プロ麻雀協会
編集 有限会社 アイ・エス・ジャパン
お問い合わせ jankenso@is-jpn.com
雀賢荘HP http://jankenso.is-jpn.com/
<購読解除>
カプライト:http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/2072.html
melma!:http://www.melma.com/mag/46/m00039146/
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