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業界の三木谷社長を目指すハカセによる鑑定レポート
ハカセによる麻雀プロ診断 | |||
鑑定される人 | 岩井健太プロ (日本プロ麻雀協会) |
鑑定する人 | 福地誠(ハカセ) |
今回の鑑定結果
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コメント 「女の子を紹介してくださいね」 |
■タイトルホルダーはノリノリだった 文/福地誠: ●著者紹介●『近代麻雀』3誌に数多くの連載を持つ麻雀ライター。最近はエコノミストへの転進を計っているが、イマイチうまくいかず。問題は原稿の遅さではないかと感じ始めたこの頃。なら早くしろって? どなたか気合いの入る薬ください。 |
■趣味は女というキャバレープロ |
プロ対戦に新進気鋭のタイトルホルダーが登場しました。もしかして業界最弱ではないかと噂されるプロ協会。そこで一躍救世主となったのが岩井健太プロです。 いま麻雀のプロ団体というものは6つありまして(プロ連盟、プロ協会、最高位戦、ミュー、棋士会、101)、そのなかで最強だろうといわれるのはプロ連盟です(101という人も少しいます)。それでは最弱はというと、プロ協会、棋士会というふたつの名前が挙がるのです。 そもそも団体の強弱ってどうやって決めるの? 平均レベル? それともトップの強さ? メジャー度? などと、具体的に考えてみると、団体の強い弱いというのは厳密な話にはなりません。とはいえ、タイトルを取りまくったスーパースター選手がいないという点がイメージ的にも大きくて、やはり最弱はプロ協会か棋士会であろうというのが一般的な見方です。 とくにプロ協会は、雑誌、テレビ、ゲーセンのゲームへの登場は多いけれども、目立つ割に実力は足りないんじゃないの? やっかみもあるのかもしれませんけれど、そんな声が上がるのです。なんといっても、自団体のタイトルは毎回のように他団体に持っていかれ、逆に他団体のタイトルは1個も取ったことがないという、タイトルが流出する一方の赤字団体。プロ協会はプロ連盟の植民地ではないか。そんな声すらあったのです。 しかし2004年5月16日、岩井健太プロがプロ連盟のマスターズを奪取! こうしてプロ協会最弱説はきれいさっぱりと払拭され、岩井健太プロはメシアとしてあがめられるようになったのでありました(ホントか!?)。 で、岩井健太プロってどういう人なの? そんな疑問が出ると思います。そこで『近代麻雀オリジナル』からプロフィールを拾ってみました。 【生年月日】昭和54年2月3日 ←25歳 【所属】日本プロ麻雀協会 ←協会の救世主 【雀風】超攻撃型 ←口も麻雀も超強気 【趣味】女 ←そ、そーすか… 【雀歴】9年 ←女と同時期デビュー? 【好きな役】リャンハン役 ←フリー雀荘っぽいなぁ 【尊敬する人】いねー ←ふつう両親とかいっとくのでは? ふだんの仕事はキャバレーの店員だそうで、どうやら「飲む、打つ、謳う」と三拍子そろった古き良き麻雀プロのようです。 ※謳う=うたう。「他の連中とはアームが違うんだからさ。打つ前から俺の優勝はわかりきってるって。配当1倍以下じゃん」……ってな感じで吹きまくること。麻雀プロ業界用語であり、麻雀プロの共通人格。カラオケ好きという意味ではない。 さて、今回のプロ対戦には、ぼくも出場したのでした。それは岩井プロのビッグマウスとスケベに対抗できるのは君しかいないからと抜擢された……のではなくて、ただ単に欠員が出たからです。予選大会の上位者でも日程の調整がつかなかったり、繰り上げもうまくいかなかったときには、代走要員として呼ばれるわけです。といっても、ぼくには代走とか黒子という意識はまったくなく、出るからには勝ってやろうじゃないかとマジで思っていたのでした。 この対局に関して、ぼくはひとつ自分なりの作戦を立てていました。それは展開で打とうということです。目先の局面よりも半荘を通しての大局的な見地から打牌を決めよう。勝つにしても負けるにしても、展開を見越す力、組み立てる力で勝負しよう。そう思っていたのでした。 もしこれがネット対戦でなかったら、そんなことは考えもしなかったと思います。つまりこれがぼくなりのネット麻雀対策であり、ネット麻雀の強弱とはつまるところここに帰着するのではないかとそんな気がしているのです(もしかするとこれはネット麻雀にかぎらない話かもしれませんね)。 残る二人の対局者は、ナチス親衛隊長さんとデストロイヤーさん。予選大会の上位ふたりですが、どちらも危険な名前ですね。さて、どんな対局になるのでしょうか。 |
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