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■華麗なる大逆転 | ||
2回戦。東1局は流局して1本場、勝負の時が訪れます。岩井プロからリーチが入り、その1巡後にぼくもテンパイ。カンという待ちはイマイチですが、メンゼンのリーチドラ1は立派な勝負手です。 |
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●牌図3 |
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しかし、リーチ宣言牌のがチャンタの高めとなって、マンガンの振り込み。叩くべき相手にマンガンを振り込んだのですから、優勝はかなり厳しくなってしまいました。 東3局、ナチス親衛隊長さんがダマで親ッパネをツモります。こういう手に岩井プロが飛び込んでくれると見込みも出てくるのですが、そううまくはいきませんね。 そして東4局、親番を迎えて、ここが最後の勝負所となったのでした。ぼくは第1打から何を切ればいいのか難しい手牌です。 |
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ドラ |
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自然なのは切りですが、そうするとホンイツの可能性がなくなります。はドラですし、を切るとダブのポンテンを取れなくなります。いきなり迷ってしまったのですが、10秒ほど考えてぼくが選んだ第一打はでした。大きく沈んでいる以上、スピードより打点を優先すべき、そう思ったのです。その方針が成功して7巡目にこんなテンパイが入りました。
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ここまではよかったのです。問題はその直後でした。すぐにダブが下家から切られ、これをポンするかどうか迷ったのですが、結局見送ってしまったのです(牌図4)。
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●牌図4 |
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この手牌、鳴いても親マン、メンゼンでも親マンです。こういうとき、ぼくはまず絶対にといっていいほどポンしません。ましてこのときは点数がなく、岩井プロがリーチに来たら追いかけリーチしようと思っています。そうすれば親ッパネを直撃する可能性も出てきます。しかし後からゆっくり考えてみると、ポンして確実に親マンを取りに行く方が、戦略としては勝っているのではないかと思うのです。 ここで親ッパネをツモったとしても、トップに立つわけではありません。まだトップのナチス親衛隊長さんまで9000点差です。であるなら必要なのは親マン2発で、つぎの親マンにつなげるためにも、ひとつ目の親マンを確実に拾っておく方がいいだろうということです。ゴルフでいうなら、第2打を思いっきり打つために、ティーショットは安全に行こうということですね。 結果論ですが、ここでをポンしていれば、デストロイヤーさんからで出アガリしていたと思います。しかし現実はというと7巡目、岩井プロからリーチが入ります。岩井プロは5巡目に役なしカンチャンでテンパイし、6巡目、でアガれるシャンポン待ちにチェンジしました。そして7巡目、リャンメンになってリーチに来たのです。 岩井プロははヤマに生きまくっていると確信してのリーチだったようで、確かにヤマを見てみると、5枚生きています。対して、ぼくのペンはリンシャン牌に1枚埋もれてるだけ。勝ち目はありません(牌図5)。こうして岩井プロに2600点を打ち込み、ぼくのプロ対戦は終了したのでした。 |
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●牌図5 |
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南入して、トップ目のナチス親衛隊長さんからデストロイヤーさんが親マンをアガります。そして岩井プロからも9600点をアガって47100点持ち。このときの9600点がうまかったと思います。こんなピンフっぽい配牌を、
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ドラ |
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こんなチートイにまとめた手作りもさることながら、 |
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ドラ |
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デストロイヤーさんは12巡目に待ちでテンパイすると、ダマテンを選択しました。ここでデストロイヤーさんがリーチをかけていたら、岩井プロの放銃はなかったでしょう。早々と2巡目にのポンテンを取ったのに、カンテンパイでずっとアガれず、岩井プロは嫌なムードを感じていました。こんなところに親リーが来たら、現物以外は切らないに決まってます。こうしてデストロイヤーさんは、トータルで岩井プロまであと8900点差に迫りました。 |
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