2/4 |
■女と麻雀は先手必勝! | ||
東1局、岩井プロの親番です。3巡目、岩井プロの捨牌がと並んだとき、ぼくはこの局は「見」と決めたのでした。「早々と役牌を切り出すのは手が整ってる証拠」「親がダブ東を切ったら警戒警報」これはかつてよくいわれたことですが、いまでは古いセオリーになっています。いつもフリー雀荘のご祝儀ルールで打っている打ち手だと、手牌が整ってから役牌を切り出すのが手順とはかならずしも思っていません。 |
||
ドラ |
||
一通の2シャンテン。まずまずの手牌ですが、警戒警報というほどではありません。しかし結果として、予想通り9巡目、岩井プロから親リーが入ったのでした。 |
||
|
||
このリーチにナチス親衛隊長さんが振り込み。裏ドラが1枚乗って1万2000点。女が趣味というだけあって、岩井プロは先手必勝の先制点を上げたのです。 | ||
|
||
何をやっているのかよくわかりません。しかし、手が悪くて遠い役を狙っているわけではないことはなんとなく伝わってきましたから、この局も「見」は変わらずでした。もし流局することがあったらテンパイしておきたい。それくらいの目標で、積極的にアガりに行こうという気にはならなかったのです。 | ||
ドラ |
||
高めでピンフ三色ドラ1の親マン。ダマで親マンの手牌をリーチに来るのですから、かなり強気です。このリーチにデストロイヤーさんが振り込み、またもや1万2000点。こうして東1局にして、岩井プロはダントツ。ナチス親衛隊長さんとデストロイヤーさんは痛撃を食らい、ぼくだけ無傷という展開となったのです。 | ||
ドラ |
||
バラバラ手牌で、普通だったらのんびりメンホンチートイでも狙うところです。でも、ここは強引にホンイツかトイトイを狙いにいっていいんじゃないかと思ったのです。しかし7巡目、ぼくの手牌がこうなったところで、デストロイヤーさんからリーチ。 | ||
|
||
そしてそのままデストロイヤーさんが一発ツモ。リーチ一発ツモの1000点・2000点。最初の勝負所は空振りとなりました。 | ||
|
||
この捨牌を見て、第一感はチートイツの字牌待ちです。それはという切り順が逆切りになってるからです。のように外から切っている捨牌を順切り、のように内から切っている捨牌を逆切りといいます。捨牌読みのコツには逆切りを見つけることがあって、とくに第一打から逆切りしている場合にはチートイツかチャンタが多いのです。 | ||
|
||
●牌図1 |
||
といっても、他に切り出す候補となるも安全というわけではないので、難しいところですね。トッププロは、たとえば飯田正人さんなど、こういったときには驚くほど慎重な対応を見せます。こういうところで無造作に振り込んだ3200点が後々になって効いてきます。 | ||
|
||
それでも、前向きな姿勢がよかったのか(!?)、次局東3局、ぼくの配牌はこうでした。 | ||
ドラ |
||
ここから一直線にホンイツに向かい、こんなハネマンをナチス親衛隊長さんからアガりました。これでトップを走る岩井プロと、それを追うぼくという構図がはっきりします。 | ||
ロン |
||
次局東4局、ぼくの配牌は第1ツモをツモってこう。 | ||
ツモ ドラ |
||
今回はドラがだったこともあり、とりあえずホンイツは保留して切り。すると7巡目、こんな形でテンパイしました。 | ||
|
||
この3巡後、を引いて3メンチャンになったところでリーチします。そしてツモりアガって700点・1300点。トップの岩井プロまで1万点差まで詰めました。 | ||
●牌図2 |
||
するとデストロイヤーさんも合わせ打ち、これを岩井プロがチー。そして回ってきたをツモ切りすると、ナチス親衛隊長さんにトイトイの振り込みでした。こうしてを切った報いを受けたのです。 | ||
ドラ |
||
これで逆転はもう諦め、次局はバラバラ配牌からアガリは半分捨ててチャンタを狙っていたら、こんな手牌になりました。 | ||
ドラ |
||
ここでも2枚目のもポンせず見送ったら、を引き込んでテンパイ、そしてラッキーにもラス牌のをツモりました。マンガンです。これで岩井プロまで2600点差と迫りました。 |
←BACK | 1・2・3・4 | NEXT→ |
Copyright(C) 2004 IS-Japan Inc. All Rights Reserved