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業界のブレア首相を目指す
ハカセによる鑑定レポート

ハカセによる麻雀プロ診断
鑑定される人 須田良規プロ
(日本プロ麻雀協会)
鑑定する人 福地誠(ハカセ)
今回の鑑定結果
  • キャラクター ★★
  • テクニック  ★★
  • 気合い    ★★★
コメント

 「精神力を磨いてくださいね」

■東大新米プロの浮沈

文/福地誠:
●著者紹介●『近代麻雀』誌に数多くの連載を持つ麻雀ライター。東大卒の通称ハカセ。著書に「麻雀検定2002」(竹書房)など。雀賢荘のヘビーユーザーでもあり、ふくちーくのハンドルネームで出没する。


■東大ギャル男プロの麻雀は!?
 須田良規(すだよしき)プロは、この春から協会に入った新人です。麻雀プロといえばダサい男性が多いなかにあって、外見でも今風の若者です。  

 新人であるためプロとしての経験は浅いのですが、ずっとフリー雀荘でバイトしてきた26歳で、プロとの交流もありましたから、麻雀自体のキャリアが浅いわけではありません。むしろ麻雀プロになる人たちの低年齢化(→麻雀の経験不足)が進んでいる現在では、しっかりした麻雀を打つ新人といえるでしょう。

 今回の対局では、前もって雀賢荘のインターフェースに慣れておく誠実な姿勢には感心しました。プロ活動を仕事と考えれば当然のことですが、昔ながらの無頼なスタイルを引きずっているプロだっているのです。

 彼は東大の工学部を出ています。きっと故郷の島根県に帰れば、道行く老婆から「東京帝国大学の学士様だべさぁ〜」と拝まれてしまう存在なのでしょう。そして上京するさいには、町中総出でぼんぼりを持って見送られたはずですよね(すみません、バカバカしくて・・・)。しかし亡国の遊戯の前では青雲の志もどこへやら、麻雀にハマってしまったというわけです。

 じつはぼくも東大を出ており、学生時代には、須田プロと同じ大学近くのフリー雀荘でバイトしていました。つまり彼はバイト先の後輩に当たります。同じように麻雀にハマった結果、ぼくは麻雀ライターとなり、彼はプロになったというわけです。

 今回の対局では、須田プロの長所と短所がきれいに出ることになりました。その結果、麻雀が強くなるとはどうなることなのか、一側面が照らし出されたと思います。それはどういうことなのか、この日の展開を追いつつ説明していきましょう。

 まずは対戦相手の紹介ですが、この日の相手は、濱※おめクラ※氏、風に吹かれて♪氏、かもめのどらさん氏の3名でした。最近、雀賢荘にAOLの人たちが流入しましたが、なんと今回は3人ともAOLからの移籍組です。

 とくに濱※おめクラ※氏は、総合得点と平均ポイントの両方で一位という前人未到の成績を上げてのデビューとなりました。AOL組には強い人が多く、マナーもよいですから、雀賢荘も豊かになったものだと思います。今回はそんな現状を象徴するようなプロ対戦になったのでした。



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