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■ランダムウォーク理論の謎 |
アガリは実っていませんが、絵に描いたような展開の組み立てです。東場では自分の親以外は早回しして、南場に入ったら持ち点に応じて打ち筋をシフトしています。
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チー ドラ |
これが焦ったチーであるという指摘はじつは正確ではなく、というのも、この手牌は序盤から789の三色に決め打っていたために、ここでチーした方が手っとり早いことになるのです。
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ツモ |
まずこの2巡目の段階でではなくを切りますから、はフリテンになりません。それは結果論にすぎないとしても、3巡目にをツモったところで789の三色は諦めてかかを切り出していきます。すると岸本プロがをチーした9巡目には、下のどちらかの牌姿となっているのです。 |
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岸本プロとはまったく違う手牌になっていることに驚かれると思います。この手牌変化は偶然だとしても、違いは配牌から789三色だけでなくメンタンピンも追うかどうかということでしょう。序盤から中盤にかけては、二股三股をかけるバランス感覚が手作りのキモであって、理想とする展開を頭のなかでは描いていても、その一方で目の前の手牌にはデリケートに対応していくのです。
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