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■チャンピオンのどん底街道

 東2局、初音プロ4巡目の手牌です。

 ツモ ドラ

●牌図1

 ここで切る牌はひとつしかありません。初音さんは切り。そう、この一打ですね。この手牌でチートイツを考える必要はないので、トイツのひとつをほぐしてシュンツ中心に手牌を組み立てるわけです。ここでを切ってしまう人は、チートイツという手役やトイツ病、あるいはトイツ場という観念に侵されているかもしれません。それでは2巡後、こうなった手牌ではどうでしょう?

 ツモ ドラ

●牌図2

 これまた同じ発想で、トイツをほぐす切りが正解です。初音さんもを切りました。すると次巡をツモってふたたび切り。ここでうっかりを切らないことが重要で、が通っているといってもがション牌のときにはよくポンが入ります。

 次巡をツモって、これも当然ツモ切ります。それにしてもいったい何回トイツほぐしをすればいいんでしょうか。トイツ場に侵されているのは初音さんのツモかもしれません。すると次巡にはツモ。これでテンパイです。ダマでマンガンありますから、初音さんはダマテンを選びました。

 ドラ

こうして初音さんはひそかにテンパイ一番乗りしたのですが、その運命は残酷なものでした。すぐ下家のちちびんたさんもテンパイし、上家のトリノスさんもテンパイします。そして対面の東風の虎さんもをカンしてテンパイ。そのとたんに初音さんが持ってきたのが。東風の虎さんの当たり牌です。これをツモ切りしてマンガンの振り込み。

●牌図3

 この↑牌図を見てみると、初音さんの待ち牌は王牌(ワンパイ=ドラ表示牌のあるところ)に埋もれていて、待ちのちちびんたさんが(も王牌に埋もれていますが1枚だけ生きていますから)やや有利。トリノスさんは空テンで、東風の虎さんの待ちは1枚だけ生きてました。その1枚のを初音さんが一発でつかんだのです。ああ、ヨン様、あなたはどうしてヨン様なの!?といった不幸な振り込みでした(すみません意味不明ですね)。
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