7/11 

■四者ガップリの攻防

 東2局、すごい攻防がありました。牌図を見ていただくとわかるように、全員がテンパイしていて、みなドラ色のソーズ待ち。最初にテンパイしたトリノスさんがシャンポン待ち。つぎにテンパイしたちちびんたさんがタンキ。つぎにテンパイした東風の虎さんは待ち。そして最後にテンパイした初音さんはタンキ。みんなトリノスさんのソーズ待ちを読んで、ソーズを押さえていった結果です。

●牌図7

 牌図はトリノスさんがを引いたところで、ここでトリノスさんは待ちを切り替えて切り、カンに受けました。このが東風の虎さんとちちびんたさんに当たって、頭ハネで東風の虎さんのアガリ。5800点。どうやら風は東風の虎さんの方に吹き始めた、そんな感じを受けますね。
 初音さんはこんな手牌↓から、

 ピンズメンツを落として、こんな↓メンホンチートイツに切り替えたのですが、アガリには結びつきませんでした。

 とはいえ、メンツ手狙いとチートイツ狙いのバランスといい、ソーズを押さえた判断といい、みごとな手作りだったと思います。さすがは世界チャンピオンです。

 東2局、へこたれないトリノスさんは、早いリーチであっさりマンガンをツモアガリ。こういうアガリを見ると「流れ論」はイマイチ説得力がないなあと思います。「流れ論」とは、ファインプレーすると流れがよくなって、ミスすると流れが悪くなるというという因果応報の考え方です。結果論とはいえ、前局トリノスさんは同テンだったところから当たり牌を切ってしまったのです。そんなミスがあったというのに、早いテンパイが入ってリーチしてツモアガリ。この展開には神様の意志は感じられないと思うのですが、いかがなもんでしょう。


←BACK 1011 NEXT→

Copyright(C) 2004 IS-Japan Inc. All Rights Reserved